2010年03月23日

「学童保育」の新しい形 デイケアと統合や進学塾と連携(産経新聞)

 小学校の放課後や長期休暇中に子供を預かる「学童保育」と、高齢者が入浴や食事などのケアを受ける「デイサービスセンター」を統合したユニークな施設が神戸市内にオープンした。進学塾とドッキングさせた学童保育も登場。保護者のニーズをすくい取った新しいスタイルの学童保育が広がりつつある。(岸本佳子)

 ◆お年寄りから拍手

 神戸市東灘区の「ライフキット」。ある日の午後3時、フロアの真ん中に置かれた大きなテーブルを囲んでお年寄りが座り、クイズに挑戦している。その間に座っているのは小学生。宿題をしたりクイズに参加したり。そこへ国語の教科書を手にした3人の1年生が整列して、「きいてくださーい」と声を上げた。宿題の音読が始まる。はきはきと読む女の子たちに、お年寄りは目を細めてうなずき、終わると拍手を送った。

 「親はつい何か用事をしながらハイハイと音読を聞くけれど、お年寄りは熱心に何度でも聞いてくれる。子供たちもうれしいんですよ」とライフキット代表の鋤田香名さん。

 「ライフキット」は、デイサービスセンターと学童保育の複合施設。鋤田さんはケアワーカーなど福祉の世界で働きながら長男を育てた。学童も利用したが、終了時間が早いことやおやつの内容などニーズに合わないと感じることが多かった。仕事を通じて世代間交流の重要性を痛感していたこともあり、昨年4月、複合施設を立ち上げた。

 オープン当初は、認知症のお年寄りが同じ内容を繰り返し話したり間違えたりすると、子供たちは「違うよ」と反論。しかし、鋤田さんたちスタッフが症状を説明することで少しずつかかわり方を学び、今ではお年寄りと一緒に安心して放課後を過ごす。お年寄りの方も、アルコール依存症だった人が「子供の前で酒のにおいはさせられない」と飲酒をやめたり、幼稚園教諭だった女性が子供を前に使命感に燃えたりと、変化も表れた。

 おけいこごとなどの送迎や、長期休暇には手作りのお弁当を提供するなど細やかなサービスもあり、新1年生の募集には、定員の倍の応募があったという。

 ◆集中して勉強も

 一方、進学塾「浜学園」と組んで、学童保育の時間内に勉強しようという事業を始めたのは、保育サロンの運営などを手がける「チャイルドハート」(神戸市)。保育サロンで放課後を過ごす小学生を対象に、浜学園グループの「はま道場」監修の漢字や計算などの基礎講座を実施。浜学園で講習を受けた保育士が指導にあたる。

 導入のきっかけは、「私の子育てが原点」とチャイルドハート代表取締役、木田聖子さん。自身の子供たちは学童保育で楽しく過ごし、社会性も磨かれたが、「親としてはもっと勉強させたかった」と振り返る。

 「学童の時間内に30分でもいいから集中して勉強に取り組む姿勢が身につけば」と木田さん。昨年9月からスタートし、まだ利用者は少ないが、問い合わせが相次いでいるという。

 ■受け入れ児童の目標 平成26年度に111万人

 今年1月、少子化対策の新たな指針として政府が決定した「子ども・子育てビジョン」。学童保育については、「就労希望者の潜在的なニーズに対応する」として、現在の利用者81万人のところ、受け入れ児童の数を大幅に増やし、平成26年度には111万人を目標としている。同時に、保育の質の向上を図るという。

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posted by ムラタ キヨイチ at 22:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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